娘が救急車に乗った話④
部屋に着きました。
二太郎はのほほんと一人遊び。
一子は突然知らない人を引き連れて母親が戻ってきたのでビビり倒していました。
救急隊員に今までのことを改めて説明している間、怖さも相まって一子は私にしがみついてギャン泣き。
なんとか横になってもらい、救急隊員の方々が一子へ話しかけます。
『一子ちゃん。お腹痛いんだってね。どこが痛いか教えてくれるかな?』
「ギャー( ;∀;)」
『ここかな??(お腹を触診)こっちかな??』
「ギャー!!痛くない!!!!!痛くないー!!!」
『ん??じゃぁお母さんにこっそり教えてくれるかな??』
「痛くないの!!!!!!!!怒」
私がなだめても全く効果なし。
もしかして本当に構ってほしいだけだった??いや、、でも冷や汗かいて青くなってた。。。
不安になっていると、救急隊員の方が聴診器でお腹の音を聴いたり、指に酸素を測る機会をつけたりしていました。
『腸雑音あり。亢進あり。んー腸雑音結構あるな』
ここで私にも説明してくださいました。
『腸雑音はかなりあるのでお腹は痛いんだと思います。でもどこが痛いかは言ってくれないからなぁ。。。かかりつけってどちらの病院ですか』
一子のかかりつけは近所の耳鼻科でした。
小児科もありますが、毎回数時間かかることと、当日予約も開始と同時に30人超えるようなところだったので、鼻やのどの風邪は迷わず耳鼻科へ行っていました。
「耳鼻科です」
『○○耳鼻科ですか?』
「はい」
そこから救急隊員の方は電話を始め、あれよあれよという間に耳鼻科へ行くことに。
・・・お腹なのに耳鼻科行っても意味なくない??
と思いつつも言われるがまま準備をして救急車へ。
この時、帰宅時のためにベビーカーを救急隊員の方が持ってくださいました。
私は、私から離れない一子を抱えて、二太郎は抱っこ紐で乗り込みました。
ものの数分で耳鼻科へ。
耳鼻科の中はパーテーションで見えないように通路が作られていました。
到着一番看護師さんが
「お腹は診られませんけどいいですか?」
と救急隊員の方へ確認しているのが聞こえ、
??
となりながらも普通に診察。
前日も受診している耳鼻科。
先生は
「昨日から特別悪くなっていることはないからね。熱が高いから解熱剤は追加します。これ以上は小児科で診てもらってね」
と。そりゃそうだと思いつつ診察を終えました。
薬をもらい、結果を夫に連絡し、帰路につきます。
冬にクロックスですっぴん、頭ぼさぼさでパジャマの子を連れて家まで歩く道のりは果てしなく長く感じました。
でも、一子は落ち着いてきたし、顔色もかなり良くなりました。
お腹痛い??
と聞いても首を横に振ります。
今回、結果的に救急車を呼んだ判断が正しかったかどうかはわかりません。
だけど娘が青ざめ、冷や汗をかいて苦しんでいたあの瞬間、怖くてたまりませんでした。
#8000が通じなかったとき、絶望しました。
頼れるのは救急車しかありませんでした。
あの時対応してくださった隊員さんには感謝しかありません。
数日後、二太郎も同じように高熱が出て小児科へ行った際も、腸雑音がすごいと言われ、二太郎の熱はなかなか長引きました。
一子から二太郎へうつって計2週間近く看病の毎日を過ごしたことで、健康でいられることがどれだけありがたいことなのか分かりました。
普段から神経質なほど感染対策はしているのですが、今一度見直そうと思ったそんな出来事でした。。。